企業と法務 - 22.企業活動 - 1.経営・組織論 - 3.経営組織

Last Update : April 23 2021 17:01:32

     

a. 責任者

CIO
( Chief Information Officer )情報統括役員のこと。企業における情報活用を管理監督する職務を担う役員のことである。
企業内の情報システムや情報の流通を統括し、経営戦略に沿って企業全体の情報資源に最適なプランを策定する。最高情報責任者と表現されることもある。企業の情報戦略の最高位であり、情報システムの構築や運営に関する技術的な能力だけでなく、そうして得られた情報を基に CEO (最高経営責任者)ら経営陣に対して適切な報告・助言を行なうことも求められ、経営戦略によって企業を向上させることが要求される。 情報化戦略を立案するのにあたり、経営戦略に沿って、企業全体の情報資源への投資効果を最適化する計画を策定する役割がある。

CEO
( Chief Executive Officer ) 最高経営責任者。企業において取締役会(Board of Directors)が任命する役員、執行役員又は執行役(Officer, Executive Officer)のトップに立つ人物のことである。

COO
( Chief Operating Officer ) 担当業務の最高業務執行責任者。CEOが企業の経営全般に対して責任を持つのに対し、COOは日々の業務執行、特に営業活動の責任を請け負う。業務の実際内容として日本の営業部長と重なることが多い。

CFO
( Chief Financial Officer ) 最高財務責任者。企業において財務部門のトップに立つ人物である。

CISO
( Chief Information Security Officer ) 最高情報セキュリティ責任者)は、企業・組織内でコンピュータシステムのセキュリティ対策だけでなく、機密情報や個人情報の管理なども含めた情報セキュリティ全般を統括する担当役員のことです。

CPO
( Chief Privacy Officer ) 最高個人情報保護責任者、企業が扱う個人情報の管理を任されている最高責任者のこと。


b. 組織形態

経営組織

  • 直接部門(ライン): 販売部、製造部などのように、組織の目的を直接遂行する部門
  • 間接部門(スタッフ)・・・人事部、経理部などのように、直接部門を支える部門
  • 職能別組織
    最も一般的な組織であり、営業部、人事部のように、業務の内容によって分割した組織である.担当業務だけを遂行する際は効率的であるが、組織にまたがる業務の場合は、組織間の壁が業務の遂行に支障となる場合がある。

  • 階層型組織
    ひとつの指令命令系統を持つ階層構造の組織形態です。

  • 事業部制組織
    製品別、地域別などに分割した組織であり、各事業部ごとに、別々の企業のように振る舞うことができる。

  • カンパニ制組織
    事業部制組織と似た組織であるが、事業部制組織より各組織の独立性が強い。

  • プロジェクト組織
    特定の仕事(プロジェクト)を達成するために、様々な業務を遂行する人間を集め、プロジェクトを達成するまでの間生成される流動的な組織である。

  • マトリックス組織
    職能別とプロジェクト別など、複数の組織を組み合わせて作る組織である.各組織の長所を取り入れることができるが、上司が複数人存在するなど、命令系統が複雑になりやすい。

  • カンパニー制組織
    本社部門の下に、事業部制組織における事業部門よりも、自立性・独立性が高い事業部門(カンパニー)を配置した組織形態。
  • ラインアンドスタッフ組織
    上下の直線的指揮、命令系統を重視するライン組織(直接部門)と横断的な専門性を重視するスタッフ組織(間接部門)とを組み合わせて、それぞれのよい機能を発揮することを目的した組織である。
    ラインとは、生産、購買、販売等直接、利益や売上に貢献する部門をいう。 一方、スタッフとは、そのラインに対して専門的な知識や技能に基づくサービス、助言を提供する部門である。従って、スタッフ部門は、あくまでも、ラインの補助的、促進的機能を期待される部門であり、原則として、直接、ラインへ権限行使はできない。




     

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