経営戦略 - 21.ビジネスインダストリ - 3.e‐ビジネス - 3.ソーシャルメディア

Last Update : April 23 2021 09:34:00

     

a. ソーシャルメディア

インターネット上で展開される情報メディアのあり方で、個人による情報発信や個人間のコミュニケーション、人の結びつきを利用した情報流通などといった社会的な要素を含んだメディアのこと。
利用者の発信した情報や利用者間のつながりによってコンテンツを作り出す要素を持ったWebサイトやネットサービスなどを総称する用語で、古くは電子掲示板(BBS)やブログから、最近ではWikiやSNS、ミニブログ、ソーシャルブックマーク、ポッドキャスティング、動画共有サイト、動画配信サービス、ショッピングサイトの購入者評価欄などが含まれる。

  1. コミュニティサイト
    関心や興味を共有する人々があつまる、情報交換などのコミュニケーションを中心としたWebサイト。
  2. BBS(電子掲示板)
    参加者が自由に文章などを投稿し、書き込みを連ねていくことでコミュニケーションできるWebページ。
  3. CGM(Consumer Generated Media)
    インターネットなどを活用して消費者が情報発信し内容を生成していくメディア。そこで生成されるコンテンツは、User Generated Content(UGC、ユーザー生成コンテント(-コンテンツ))と呼ばれる。
    不特定多数の個人によって書きこまれる記事や作品をデータベース化してコンテンツとするWebサイトがこれに該当し、ブログやSNS、口コミサイト、Q&Aコミュニティ、写真共有サイトや動画共有サイトなどがある。
  4. SNS
    人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型のWebサイト。
  5. ソーシャルブックマーク
    よく使うサイトのアドレスを登録しておく「ブックマーク」「お気に入り」をネットワーク上に保存し、他のユーザと共有するサービス。
  6. プロフ
    Web上で自分のプロフィール(自己紹介)を作成して公開するサービス。
  7. ブログ
    自分の感じたことを文章で表現して共有するサービス。
  8. ミニブログ
    1行150文字程度の短い文章で記述されたブログ。
  9. ライフログ
    人間の生活・行い・体験を、映像・音声・位置情報などのデジタルデータとして記録する技術、あるいは記録自体のこと。
  10. 映像・写真共有サイト
    インターネットによる動画投稿・配信サービスの一つ。

情報銀行
個人とのデータ活用に関する契約等に基づき、PDS等のシステムを活用して個人のデータを管理するとともに、個人の指示又は予め指定した条件に基づき個人に代わり妥当性を判断の上、データを第三者(他の事業者)に提供する事業のこと
PDS(Personal Data Store)とは、他者保有データの集約を含め、個人が自らの意思で自らのデータを蓄積・管理するための仕組み(システム)であって、第三者への提供に係る制御機能(移管を含む)を有するもの
パーソナルデータをユーザーの代わりに安全に保管、そして同意を得たうえで企業などの第三者利用に役立て、その見返りとしてユーザーには便益を提供するという新しい仕組みです。
パーソナルデータは企業が独占すべきものではなく、個人にも共有され、個人がコントロールして自分自身のために活用できるようにするべきだ、という考え方で、パーソナルデータを個人が活用できるようになれば、例えば、好きな企業に自分のパーソナルデータを提供することで自分の嗜好にぴったりのサービスを受ける、好きな企業の製品開発に生かしてもらえる、といったことが可能になります。
パーソナルデータの種類や量は膨大です。それらすべてのデータを個人が認知し、管理して、このデータはこの企業に渡すけれども、別の企業には渡さない、というように個人がすべてをコントロールするのは限界があります。そこで、個人の代わりにパーソナルデータを安全に、そして簡単に、企業とやり取りしてくれるしくみとして、「情報銀行」が生まれました。
この情報銀行に対し、例えば、

  • 便益の条件(提供されるサービスの精度が上がる、ポイントがもらえるなど)
  • 提供先の条件(特定の企業グループ、大学や研究機関など)
  • 提供するデータの条件(行動履歴、購買履歴など、実名または匿名でなど)

などを登録しておくことで、つど、個人が指示することなく適切な企業へデータを提供できるようになるのです。
情報銀行は個人の同意とコントロールが前提となっており、このしくみにより、個人は安心してデータを管理し活用でき、企業はより良いサービスを消費者へ提供できるようになります。

  [ 例題 ] 
  1. 平成27年度春期 問73  CGM


     

www.it-shikaku.jp