開発技術 - 12.システム開発技術 - 5.ソフトウェア構築

【目標】
・ソフトウェア構築に必要な手法を修得し,適用する。

  1. ソフトウェア構築のタスク
    ソフトウェア構築では,ソフトウェアユニットの作成,テスト手順,テストデータの作成,ソフトウェアユニットのテストの実施,利用者文書の更新,ソフトウェア結合テスト要件の更新,ソフトウェアコード及びテスト結果の評価を実施することを理解する。
    【用語例】
    コーディング,プログラム言語
  2. ソフトウェアユニットの作成
    定められたコーディング基準,プログラム言語の仕様に従い,ソフトウェア詳細設計書に基づいてプログラミングを行うことを理解する。
    【用語例】
    アルゴリズム,データ処理, 構造化プログラミング
  3. ソフトウェアコード及びテスト結果の評価基準
    ソフトウェアコードとテスト結果を評価する際の基準を理解する。また,ソフトウェアユニットの作成,ソフトウェアユニットテスト実施後,レビューを行うことを理解する。
    【用語例】
    追跡可能性,外部一貫性,内部一貫性,テストの網羅性,コーディング方法及び作業標準の適切性,ソフトウェア結合及びテストの実現可能性,運用及び保守の実現可能性
  4. コーディング標準
    コーディング基準の目的を理解する。また,コーディング標準には具体的にどのような内容を含めるか,コーディング標準を守らない場合にどのような弊害が起こるかを理解する。
    【用語例】
    インデンテーション,ネスト,命名規則,使用禁止命令
  5. コーディング支援手法
    コーディング支援手法の特徴と,利用する利点,留意事項を理解する。
    【用語例】
    コード補完,コードオーディタ,シンタックスハイライト
  6. コードレビュー
    コードレビューの目的,方法を理解する。また,コーディング標準を守っているか,ソフトウェア詳細設計書に基づいているか,効率性や保守性が適切かなどを確認することを理解する。
    【用語例】
    メトリクス計測,コードインスペクション,ピアコードレビュー
  7. デバッグ
    デバッグの方法,留意事項,机上デバッグと実際にソフトウェアを動作させて行うデバッグの特徴,各種開発ツールを用いたデバッグ方法を理解する。
    【用語例】
    デバッグ環境,静的解析,動的テスト,アサーション,デバッガ
  8. ソフトウェアユニットのテスト
    a. テストの目的
    ソフトウェアユニットのテストは,ソフトウェア詳細設計で定義したテスト仕様に従って行い,要求事項を満たしているかどうかを確認することを理解する。
    【用語例】
    障害,欠陥,障害分析

    b. テストの手順
    テストのスケジュール,体制,使用するテストツールなどを決定してテスト計画を立て,次にテストデータの作成やテスト環境の用意などのテスト準備を行い,テストを実施し,テスト結果を評価するという一連の手順を理解する。
    【用語例】
    テスト方法論,テスト範囲,テスト準備(テスト環境, テストデータなど), テスト実施者

    c. テストの実施
    テストの目的,実施方法,留意事項,テストで使用するテストツールの役割を理解する。また,テストの実行後には,テスト結果の記録,結果分析,プログラムの修正や改良作業を行うことを理解する。
    【用語例】
    ドライバ,スタブ,テストデータジェネレータ,テスト設計と管理手法,バグ曲線,エラー除去,バグ管理図,実験計画法

    d. テストの手法
    テストで用いられるブラックボックス法,ホワイトボックス法のテストデータの作成方法を理解する。
    【用語例】
    メトリクス計測, テストケース,命令網羅,条件網羅,判定条件網羅(decision coverage),複数条件網羅(multiple condition coverage),限界値分析法,同値分析法,原因結果グラフ法,エラー埋込法,


   

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