a. ソフトウェアコード及びテスト結果の評価基準
ソフトウェアコードとテストの結果を評価する基準として以下のようなものがある。
- ソフトウェアへの要求事項や設計において、個々の関係をたどって行くことが可能であるか
- ソフトウェアへの要求事項や設計が外部の要素と一貫性があるかどうか(外部一貫性)
- ソフトウェアユニット間に一貫性があるかどうか(内部一貫性)
- ソフトウェアユニットすべてでテストが実施されているか(テスト網羅性)
- 作成されたコードが決められたコーディング基準や標準に基づいているか
- ソフトウェア結合やそれらのテストが実際に可能であるかどうか
- 運用・保守を行うに当たって問題がないかどうか
【 追跡可能性 】(traceability:トレーサビリティ)
追跡可能性とは、システムのさまざまなレベルの要件を関連付ける手法です。
要求から実現されたものへの関連及び実現されたものから要求への関連を追いかけることができる性質
お互いに関連のある要素の依存関係をたどっていけること
- 実装によってすべての要件が満たされることを確認する (顧客が要求したことがすべて実装された)
- アプリケーションが要件内容のみを実行することを確認する (顧客が要件していないものを実装しない)
- 変更管理を支援する (要件の変更時に、この変更のテストのために再実行が必要になるテストケースを確認したい)
【 一貫性 】(consistency)
記法や用語が一貫していることを意味する。
設計、製造の技法や表記法、用語、記号などが統一されている性質
要素間のお互いが表現する内容に矛盾がないこと