企業と法務 - 23.法務 - 5.標準化関連 - 2.デファクトスタンダード

Last Update : January 02 2021 16:00:53

     

a. デファクトスタンダード

一般的に、新規に立ち上がった市場では、複数の有力な規格が乱立する状況はしばしば見られる。しかし、市場競争が繰り広げられる中で、1つの規格に基づいた製品が市場の大勢を占めるようになっていく。この結果、勝ち残った規格は、公的な認証がないにもかかわらず、事実上、業界の標準として認められるようになる。このような規格をデファクト・スタンダードと呼びます。企業にとってデファクト・スタンダードを獲得することは、市場競争における勝利の結果ということができる。

一方、ISOなどの公的な標準化機関で合議制により認証された規格は、デジュール・スタンダード(De Jure Standard)(デジュレスタンダード)と呼ばれている。

また、企業や研究者などにより、実際に利用されている様々な技術を標準化し、デフェクトスタンダードにしようとする活動も行われている。

  • OMG(Object Management Groupe)
    オブジェクト指向技術の標準化を目的として設立された団体
  • W3C ( World Wide Web Consortium :ワールドワイドウェブコンソシアム)
    HTMLなどのWWWで利用される技術の標準化を目的として設立された団体


     

www.it-shikaku.jp