日本工業規格は、工業標準化法(JIS法)に基づき制定された日本の鉱工業品に関する規格。
JISの個々の規格には規格番号が付けられ、その内容は規格票という文書に表される。規格記号は、JISの文字の後に部門を示す部門記号と、部門内の文書番号で示される。
【 JISC 】(Japanese Industrial Standards Committee:日本産業標準調査会)
JISCは経済産業省に設置されている審議会で、産業標準化法に基づいて産業標準化に関する調査審議を行っています。 具体的には、JIS(日本産業規格)の制定 、改正等に関する審議を行ったり、産業標準、JISマーク表示制度、 試験所登録制度など産業標準化の促進に関して関係各大臣への建議や諮問に応じて答申を行うなどの機能を持っています。
また、国際標準化機構(ISO)及び国際電気標準会議(IEC)に対する我が国唯一の会員として、国際規格開発に参加しています。
【 JSA 】(Japanese Standards Association:日本規格協会 )
日本産業規格(JIS)原案の作成、JIS規格票の発行、出版物(『JISハンドブック』等)の発行などを行う日本の法人。
国際規格(International Standard)を制定する標準化団体として、ISO(International Organization for Standardization : 国際標準化機構)がある。ISOには各国の標準化団体が参加している。
電気・電子分野に関しては、IEC(International Electrotechnical Commission : 国際電気標準会議)という標準化団体があるので、ISOとIECの合同で規格を策定する場合がある。
国際認証が行われている主な国際規格は以下のようなものがある。
【 ISO 9001 】
ISO 9001とは、組織が品質マネジメントシステム(QMS: Quality Management System) を確立し、文書化し、実施し、かつ、維持すること。また、その品質マネジメントシステムの有効性を継続的に改善するために要求される規格です。具体的には、品質マネジメントシステムの有効性を改善するため、プロセスアプローチを採用し、組織内において、プロセスを明確にし、その相互関係を把握し、運営管理することとあわせて、一連のプロセスをシステムとして適用します。
品質マネジメントシステムは、製品やサービスの品質向上によって顧客や市場のニーズに応え顧客満足度を高めることに寄与し、組織の価値向上をもたらすことから、製造業だけでなく情報やサービス産業でも、組織規模の大小に関わりなく広く普及しています。
ISO 9001は要求事項の規定で、顧客満足と品質マネジメントシステムの継続的な改善を目的に、最低限きちんと行うべきことを定めている。これは内部監査、第三者審査の際の審査基準としても使われる。一方、ISO 9004は品質マネジメントを行っていく際の指針で、すべての利害関係者の相互作用の中で品質マネジメントの“システム”をどのように効果的に機能させるかという位置付けのもので、組織内部の改善モデルとなる。ISO 9001とISO 9004は独立した規格だが、一対のもの(コンシステントペア)として利用されることが意図されている。
【 ITU 】(International Telecommunication Union - Telecommunication Standardization Sector)
国際電気通信連合と呼ばれる。電気通信に関する国際標準を策定する国際連合の専門機関。
【 IETF 】(Internet Engineering Task Force)
インターネット技術タスクフォースと呼ばれる。インターネットで利用される様々な技術やプロトコルの標準化を推進する組織。策定された標準はRFC(Request for Comments)として公表される。
【 ANSI 】(American National Standards Institute)
米国規格協会と呼ばれる。アメリカ国内の工業製品に関して規格化を策定する団体。日本の「JIS」にあたる。
【 IEEE 】(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)
電気電子学会と呼ばれる。電気・電子技術分野の学会。電気・電子分野の技術の標準化するための専門委員会があり、LANなどの通信に関する標準規格などを策定している。
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