経営戦略 - 19.経営戦略マネジメント - 3.ビジネス戦略と目標・評価 - 2.目標設定及び評価のための手法

Last Update : January 02 2021 16:00:48

     

a. 目標設定及び評価のための手法

シックスシグマ
品質管理手法、または経営手法である。その適用範囲は主に製造業が中心であるが、製造業の製造部門に留まらず、営業部門、企画部門などの間接部門への適用、更にはサービス業などの非製造業への適用も多い。統計分析手法、品質管理手法を体系的に用いて製品製造工程などの各種プロセスの分析を行い、原因の特定やそれへの対策を行って不良率引き下げや顧客満足度向上などを改善していく。

MAICとは、シックス・シグマにおける行動プロセスである。QCサークル活動などおけるPDCAサイクルを発展させたものであるが、大きな特徴はM(Measurement)、A(Analysis)という現状分析に、より大きな主眼をおいていることである。
MAICの意味は次のとおりである。下記プロセスを持続的に繰り返す。

  1. Measurement:測定
  2. Analysis:分析
  3. Improvement:改善
  4. Control:改善定着の管理

ニーズ・ウォンツ分析
企業は常に市場データを分析して、ニーズとウォンツを把握し、即座に市場に応えられるような営業戦略が必要不可欠となります。
ニーズが欠乏感であるのに対し、ウォンツはその欠乏感を満たすための具体的な商品やサービスへの欲求を意味している。ニーズがウォンツになってはじめて具体的な購買行動として現れるとされている。

競合分析
戦略策定の際に競争相手を分析すること。
具体的な分析項目としては、誰が競合か、競合のバリューチェーンや技術・ノウハウ、財務状況、シェア、商品ラインナップなどがある。近年では、組織や人材などが競争優位性の源泉となるという認識から、人的資源の特徴や企業文化なども競合分析に含める場合もある。
競合分析に当たっては、現在の競合はもちろんのこと、潜在的に競争する可能性のある新規参入者や代替品についても意識しておくことが望ましい。

バリューエンジニアリング分析
VE(Value Engineering)とは、製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法です。
提供しようとしている商品やサービスが、そもそも誰のためのもの・ことであるのか、何のためのもの・ことであるのか(=機能)を検討・明確化し、 そして商品やサービスの「価値」を、その「機能」と「コスト」の関係で表し、価値を向上させることを目的とする。その3者の関係を式に表すと、以下のような式で表される。

価値(Value) = 機能(Function) / コスト(Cost)

上記式は、VEにおいては、価値とは、機能がもたらす満足度とコストの妥当さの度合いだ、と見なすということを表している。
バリューエンジニアリングの目的は、対象となる商品、サービスの価値改善、または価値創造である。

TQM 】( Total Quality Management :総合的品質管理)
組織全体として統一した品質管理目標への取り組みを経営戦略へ適用したものである。
現場の品質改善活動をボトムアップ方式で吸い上げるQCやTQCとは異なり、品質改善活動や顧客満足度獲得活動をトップダウン方式でマネジメントから落とし込む考え方のこと。
経営目標を品質改善指標や、顧客満足度指標としてブレークダウンし、それを実行するための品質改善活動や顧客満足度獲得活動、製造プロセスを作り出す(ことを促す)マネジメント手法。
TQMで定義される「クオリティ」は、(1)製品・サービスそのもののクオリティ、(2)製品やサービスをつくり出すプロセスのクオリティ、(3)製品やサービスを提供するサプライヤーの能力を向上させるプロセスのクオリティ、という3つの「クオリティ」で構成されます。 この「クオリティ」は、単に企業が提供する製品やサービスのクオリティだけではなく、経営のすべての領域にかかわる活動のクオリティを示します。すなわちTQMとは、プロセス、組織、人、システムが有機的に組み合わさった、様々な事業経営活動を総合的にマネジメントする仕組みなのです。



     

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