システム戦略 - 17.システム戦略 - 4.システム活用促進・評価 - 1.システム活用促進・評価

Last Update : April 22 2021 14:51:27

     

a. システム活用促進と評価の目的と考え方

企業のシステム化は導入することが目的ではなく、経営戦略・経営計画を実行するためにシステム化を行っているので、システムの導入後は有効に利用しているか継続的に評価し、改善を行う必要がある。
そのために、情報システムの利用促進・普及活動を行い、利用状況を調査・検証し、問題点があれば改善を行っていく。

スコアリングモデル
評価項目のそれぞれに対して重み付けをして、評価を定量化(数値で表すこと)したものをスコアリングモデル(scoring model) と呼ぶ。


b. 情報リテラシ

情報リテラシとは、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。
企業における情報リテラシは、データ・情報を安全に、有効に、効率的に活用することで企業目的を達成するための技術とすること。


c. データの分析及び活用

システムに蓄積されたデータや情報は、そのままでは役に立たず、企業の目的や問題解決のために有効に利用することが重要。
そのための環境やツールをセキュリティを考慮しながら提供することでデータの活用が広がる。

ビッグデータ
一般的なデータベースソフトウェアが扱える、分析可能なサイズを超えるほど巨大なデータ群を示す言葉です。一般的には数十テラバイトから数ペタバイトのデータがビッグデータとして扱われます。ビッグデータの中の今までは放っておかれていた多種多様なディジタルデータを活用し、事業に役立つ知見を導き出そうとする動きが広がっています。
ビッグデータは単にデータ量が多いというだけではなく、扱うデータの種類の多さにも特徴があります。分析対象には数値や文字列に加え、画像や音声などのマルチメディアデータ、電子メール、センサの情報、サーバログ、JSONやXMLなどの非構造化データなど多種多様なデータも含まれます。
ソーシャルメディアへは日々膨大な数の書込みや記録が行われており、その量とデータの多様性はまさにビッグデータといえます。

BI 】(Business Intelligence)
組織のあらゆる情報を蓄積し、それらを加工・分析することで経営における意思決定に役立てようとする手法や技術の総称です。具体的には、データウェアハウスやデータマートに蓄積された情報をデータマイニングや統計学的な解析によって分析し、経営判断上の有用な情報を取り出すなどの活動を行います。

BIツール 】(Business Intelligence Tool)
経営戦略に役立てるために、組織内に蓄積されたあらゆるデータを視覚化したり、分析したりする機能を備えたシステムのこと

エンタープライズサーチ 】(Enterprise Search)
エンタープライズサーチはエンタープライズ検索、企業内検索とも呼ばれ、社内外のウェブサイト、企業内データ、社内データ、部署内の書類・データ、人事情報、 経営情報等を統合し、検索できるようにするためのシステムのこと。

オープンデータ
誰もがインターネット等を通じて容易に利用(加工、編集、再配布等)できるよう、以下の条件で公開されたデータのこと。

  1. 営利目的、非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの
  2. 機械判読に適したもの
  3. 無償で利用できるもの

パーソナルデータ
個人情報に加え、個人情報との境界が曖昧なものを含む、個人と関係性が見出される広範囲の情報を指すデータのこと。
個人情報とは個人を識別できる情報です。 一方、パーソナルデータとは個人が識別できるかどうかによらない、個人に関する情報全般をさす名称です。
特定の個人を識別できないように加工された人流情報、商品情報等も含まれる。例として、個人の位置情報や、商品の購買履歴、そして使用しているスマートフォンのIPアドレスやインターネットの閲覧履歴など

データサイエンティスト
データを収集し分析できる人のこと。
従来からあるデータアナリストとの違いは、データアナリストは、既に蓄積されてフォーマット化されたデータを分析する人ですが、データサイエンティストは必要なデータをどのように収集かから始まって、集めたデータを分析できる人。
また。最近のビッグデータという、フォーマット化されていないデータの中から必要なデータを分類し、分析できる人のこと。
そして、出てきた分析結果から実行すべきことを計画・立案までもできる人のこと。


d. 普及啓発

情報リテラシを高めるために、適切な教育を行い普及啓発活動を行うことは重要。
システム利用マニュアルや業務マニュアルの整備e-ラーニングや講習会を通じて、システムを利用するための知識を教育する。


e. 情報システム利用実態の評価・検証

情報システムのパフォーマンスや運用状況、情報システムの利用実態などを常に把握することで、システムの信頼性を確認することができる。そのために、ログ分析やログ監視などを行うことは重要。


f. 情報システム廃棄

システムライフサイクルからシステムの寿命を見極め、情報システムを廃棄することも重要。コストや情報セキュリティの観点から修正するのではなく作り直すということを検討する。
システムを廃棄する場合には、情報セキュリティポリシに従って、適切にデータを取り扱い不要であればデータの消去を行う。


  [ 例題 ] 
  1. 平成18年度春期 問71  利用促進
  2. 平成21年度春期 問64  スコアリングモデル
  3. 平成22年度春期 問63  重み付け総合評価法


     

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