サービスマネジメント - 15.サービスマネジメント - 4.サービスの運用 - 1.システム運用管理

Last Update : April 20 2021 11:17:16

     

a. システム運用管理

利用者または運用者がシステムを操作する際には、運用マニュアル・利用者マニュアルに従い適切な手順で操作を行う。また、データの入出力が伴う操作には、操作ログを残し、不正アクセスや誤操作などによるデータの不整合にも対応できるようにする。
定期的な作業には、ジョブスケジューリングなどを作成し、自動化により、人為的ミスや効率的な業務を行えるような仕組みも必要。

管理対象は、システムだけではなく、ネットワークやパソコンなども含む。 管理項目には、以下のものがある。

  • 可用性管理
     システムやネットワークの障害発生などを監視、検知して復旧させる障害対策。
     データのバックアップ管理。事業継続計画(BCP)など。
  • 性能管理
     プロセッサの稼働率、トラフィック監視、アプリケーションの処理時間などを管理。
     稼働状況、利用状況に応じて、リソースの追加・最適化などの対策を講じる。
  • 構成管理
     ハードウェアの配置やディスクの空き容量を管理。
     リソースの追加・最適化などの対策や計画立案をする。
  • セキュリティ管理
     パスワード・アイデンティティ管理やアクセス権を管理・制御する。
     不正アクセスの監視(IPS/IDS)。ログ監視、ログ管理。
  • ジョブ管理
     業務システムの自動運用、帳票出力、バックアップなどのスケジューリングと実行。
  • IT資産管理
     ネットワーク機器やパソコンなどの資源管理。
  • ソフトウェア配布
    パソコンへのソフトウェアの配布。


b. システム運用管理者の役割

IT運用部門の業務内容は、以下の5つ。

  1. ITの実務上の利用方法について問い合わせを受けて対応する窓口業務
  2. 定められたオペレーションを繰り返し実施する定常業務
  3. ITに関するトラブルに対応する障害対応業務
  4. ITインフラ(ネットワークやOS・ハードなどの基盤部分)に関する管理業務(構成管理やキャパシティ管理など)
  5. ITサービスの価値分析・報告・改善提案

よって、システム運用管理者は、システムの企画、開発、保守、運用という一連のプロセス全体を「ITサービス」としてとらえ、そのライフサイクルを管理する


  [ 例題 ] 
  1. 平成18年度春期 問50  システム運用管理


     

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