サービスマネジメント - 15.サービスマネジメント - 2.サービスマネジメントシステムの計画及び運用 - 16.サービス要求管理

Last Update : April 17 2021 21:37:58

     

a. サービス要求管理

サービス要求とは、ITサービスに関するサポート・調達・情報・ドキュメントの提供を求めるユーザーからの要求のことをいいます。具体的には、ITサービスに関する情報やアドバイスの提供、新しいユーザーのための作業環境構築、パスワードのリセットなどが含まれます。
ユーザから寄せられるITサービスに対するさまざまなリクエストです。サポートや情報提供、調達など、インシデントにはならない依頼のことです。

 プロセス内容概要
1サービスカタログからサービス要求を選択サービスカタログとして登録された情報から、ユーザがサービス要求を選択します。
2サービス要求を起票サービス要求をチケットとして管理します。ユーザが入力した情報以外にも、管理に有効となりそうな補足情報を添えておくと、解決までのトレースがスムーズです。
3判断と承認担当者宛に承認依頼の連絡が行き、サービス要求を処理するかを判断します。内容が、サービス要求なのか、それ以外かなども判断し、処理する担当者や日付などが割り当てられます。
4サービス要求実現の実作業各担当者が実作業に取り掛かり、作業記録を残してステータスを更新しながら進めます
9クローズして終了一連の作業が完了したら、サービス要求のステータスをクローズに変更して終了します。必要に応じて、ヘルプやマニュアル、ナレッジにもアップデートを反映させます。

サービス管理では上記達成目標に則り、緊急度とインパクトで優先順位を客観的に決定し、優先度に従い、処理していく。緊急度が高く、インパクトも大きいほど優先度が高い。

緊急度
サービス要求の未対応を容認できる時間で、その時間が短いほど緊急度が高い。

インパクト
サービス要求が業務や組織に与える影響度のこと。

サービス要求
システムに関する質問や不定期のバッチ処理の依頼、データ抽出依頼や情報提供の依頼などのこと。

  • 標準的なサービス
    SLAで定められ、手順などが明確に定められたサービス
  • 標準的な変更
    ユーザIDの作成、パスワードの変更、パソコンの設置など手順が明確に定義された日常的に行われる変更作業



     

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