リリース管理は変更管理プロセスで承認された変更作業について、実際のサービス提供媒体へ変更作業を行うプロセスである。変更管理との綿密な連携が求められ、ITサービスへの変更作業を包括的に把握した上でリリース作業に対して技術面/非技術面の両方からの保障を行い、リリースの構築と実装を成功させる事を目的とし、以下の目標が掲げられる。

• 変更管理と連携した投入計画の調整と実施
• リリース計画と投入計画についての顧客とのコミュニケーションを行う
• リリースの設計から導入までの一貫したコントロール

リリースとは、新しいシステムや変更されたシステムが、テストされて稼動環境へ導入されることである。
リリースにはシステムの新規構築・更改（フルリリース）とソフトウェアのバージョンアップなどの部分的な変更作業（デルタリリースまたはパッケージリリース）があり、変更作業案件によって対策を行う規模やリソース量も異なる為、それぞれのリリース作業にあった計画の立案が必要となってくる。

またリリースを規模により分類すると、次の三種類のパターンに分けられる。

• 大規模リリース
  広い範囲における新機能を含むソフトウェア・リリースやハードウェア・アップグレードのこと。
• 小規模リリース
  小さな機能拡張や修正を含むリリース。
• 緊急リリース
  緊急のソフトウェアやハードウェアの修正のことで、既知の問題に対する修正（パッチ）を含むリリース。