サービスマネジメント - 15.サービスマネジメント - 2.サービスマネジメントシステムの計画及び運用 - 9.サービスの予算業務及び会計業務

Last Update : April 12 2021 22:24:57

     

a. サービスの予算業務及び会計業務

情報資産、共有資源、間接工数、外部の供給サービス、人的資源、保険、ライセンス等を含むさまざまな予算及び会計、サービスに対する間接費の割り当てと直接費の配分、効果的な財務管理と承認に関する方針及びプロセスを明確にします。


b. ITサービス財務管理

ITサービスに対するサービスレベル要件が高ければ高いほどサービスに係るコストも増大していく。ITサービス財務管理ではこれらITサービスに係るコストを明確にし、IT全般の財務管理をコントロールする為のプロセスである。ITサービス財務管理では費用対効果の高いIT財務の運営と管理を目的として以下の目標が掲げられている。

ITサービス財務管理は、以下の3つのプロセスで構成されている。

  • 予算業務
    組織内の支出を予測し、コントロールする活動。
    予算の正確さと投資効果の詳細な分析が必要。
    予算管理とは、ITサービスが確実に限られた予算内で提供できているかを管理するための仕組みであり、また、正確なコスト予算と実績を管理するプロセスであるため、顧客と定期的にレビューを行いコストの妥当性や活用実績、ITサービスの効果について報告し理解を求めることが重要となる。

  • 会計業務
    サービス供給にかかる実際のコストを分析して把握する活動。
    実際のコストと見積もられたコストを比較し、予算の不一致を管理する。
    原価計算の方式などを定義し、サービス供給に必要な資金の確保に貢献する。

  • 課金
    顧客に提供したサービスに関して、顧客に支払いを請求すること。
    利用状況に合わせてサービス供給コストを回収するサービスモデルのプロセス。
    組織の価格設定方針に従って、サービス料金を設定し、対価を顧客に請求する。

ITサービスを組織の目標と適合するよう維持・運用する中で増大するITサービスのTCOを管理・抑制する必要がある。



     

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