サービスマネジメント - 15.サービスマネジメント - 2.サービスマネジメントシステムの計画及び運用 - 4.資産管理

Last Update : April 20 2021 11:17:03

     

a. 資産管理

サービスを提供するための資産を適切に管理しなければならない。

サービスマネジメントでの資産とは、情報資産のことで、サービスマネジメントを提供するためのハードウェア・ソフトウェア・データ・人員・契約・手順・その他の文書などの自社が保有するもののこと。
情報資産を管理することを、情報資産管理(IT Asset Management:ITAM)といいます。
資産の場所、状態、関連する詳細情報などを正確に特定できるようにしておくこと。

  • ハードウェア資産管理
    サーバ、PC、回線、ネットワーク関連機器などが管理対象です。例えばPCでは、取得時期、価格、CPU、メモリ、OSバージョン、設置場所・部門、管理者、主な使用者などを台帳(データベース)に登録して管理します。
  • ソフトウェア資産管理(Software Asset Management:SAM)
    OSやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアが管理対象です。自社開発・購入ソフトウェアに関わらず、ソフトウェアの種類・数量・ライセンス数・使用者・配布場所・インストール機器などの情報を台帳(データベース)に登録して管理します。
    特にライセンス数に制限がある契約のソフトウェアに関する管理をソフトウェアライセンス管理(Software License Management:SLM)といいます。
  • データ資産管理
    稼働システムのデータ管理では、アクセスログの取得・分析、データのバックアップ・リカバリなど、日常オペレーション業務に関する情報の記録・管理
    過去データの保管に関しては、作成日、保管場所、保管形式、容量、参照・更新記録などを台帳にします。
    セキュリティ対策では。データへのアクセス制御を記録・管理します。
  • 人的資産管理
    サービス提供に必要な人員の量、知識・スキル、人材育成などの管理をおこないます。
  • 文書資産管理
    文書化された情報を適切に管理すること。資源管理での台帳、問題管理・変更管理での記録、各種運用マニュアル・契約書・合意書・計画書など。
    常に最新の状態に文書を更新し、トラブルやシステム修正時に活用できるように管理すること。

  [ 例題 ] 
  1. 平成26年度春期 問55  一斉移行方式
  2. 平成24年度秋期 問55  一斉移行方式
  3. 平成21年度春期 問55  一斉移行方式
  4. 平成17年度春期 問49  移行
  5. 平成16年度秋期 問59  移行
  6. 平成14年度秋期 問57  システム保守


     

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