資源マネジメントの計画では、必要とされる人や組織、資源を視覚的に把握するための階層構造図や、RACIチャートなどの責任分担マトリックスが利用されます。
【 責任分担マトリックス 】(RAM: Resposibility Assignment Matrix)
責任分担マトリックスでは、アクティビティやタスクの責任者とその種類をマトリックス状にまとめる手法です。
ある目的を達成するために、複数の人間/組織が実施する仕事において、組織や要員の役割や責任の分担・割り当てを示す表のこと。
通常、一方の軸に仕事(あるいは成果物、機能)、他方の軸にリソース(担当者や担当組織)を取った2次元マトリクスを作成し、その両軸の交差する升目に担当区分(責任、役割)を記入する。升目には責任・役割以外に工数を記入することもある。
RACIチャートがその代表例であり、RACIチャートでは責任を “Responsible(実行責任)”、“Accountable(説明責任)”、“Consult(相談対応)”、“Inform(情報提供)” の4つに分け、チャート上でそれぞれの頭文字を記載するようにしています。
こうした文書を残しておくことによって、必要となる人的資源の確保を内外に示し、きいていなかったという理由で資源確保ができないトラブルを防ぐことができます。
責任分担マトリクスの例
山田 | 田中 | 吉田 | 中村 | 佐藤 | |
要求定義 | C | A | I | I | R |
概要設計 | R | I | C | C | A |
詳細設計 | A | R | R | I | コーディング | I | C | R | A | C |
統合試験 | R | A | C | C | I |
[R]=実行責任 [A]=説明責任 [C]=相談対応 [I]=情報提供
プロジェクト・マネージャーであれば、主要成果物のRAM、チームリーダーであれば、作業単位のRAMを作成し、利用することで、責任者・参加者・承認者・レビュー者などを明確にしていきます。
【 OBS 】(Organization Breakdown Structure)
プロジェクトを分析し、成果物の性能を計測し、目標とする基準との比較を行うことで、プロジェクト・成果物の品質を確認・評価する手法
プロジェクト組織を階層的に図式化したもので、ワーク・パッケージと母体組織の部門とを関連付けるように配置したものです。
ワーク・パッケージの責任者を明確にし、それをプロジェクト組織として図式化することで、組織のワーク・パッケージに対する責任を明確にしていきます。
【 テスト 】
プロジェクトで作成された成果物を適切なテストデータを用いてテストし、出てくる結果が正しいことを確認することで品質を評価する手法
【 管理図 】
プロセスの異常状態を判断するために用いられる
www.it-shikaku.jp