プロジェクトマネジメント - 14.プロジェクトマネジメント - 3.プロジェクトのステークホルダ - 3.ツールと技法

Last Update : April 12 2021 22:25:01

     

a. プロジェクトステークホルダに関する情報の文書化

ステークホルダー特定
 ステークホルダー特定では、プロジェクトの意思決定、アクティビティー、成果に影響を与えたりそれらから影響を受けたりする人(あるいはグループ、組織)を、ステークホルダーとして洗い出す。さらに、その人たちの利害、関与、相互依存関係、およびプロジェクト成功への潜在的影響についての関連情報を分析し、「ステークホルダー登録簿」として文書化する。

ステークホルダーを特定する手順

  1. ステークホルダーを洗い出す
    プロジェクトには、どのような人が関わっているかを洗い出します。
    例えば、次のような人たちです。
    ● プロジェクト・マネジャー
    ● プロジェクト・マネジャーの上司
    ● チーム・メンバー
    ● チーム・メンバーの上司
    ● 顧客、利用者
    ● プロジェクトを支援するスタッフ
    ● パートナー(外部に委託した場合)
     など

  2. ステークホルダーを分類する
    ステークホルダーがどのようにプロジェクトに関わるのかを判断します。プロジェクトに対する影響度、関心度、プロジェクトに対する賛否などがあります。
    ステークホルダーの分類モデルについて
    PMBOKではステークホルダーの分類モデルとして、以下の4つのモデルを記述しています。
    • 権力と関心度のグリッド
      プロジェクトの成果に関する権限レベル(権力)と利害レベル(関心度)に基づいて、ステークホルダーを分類するモデル。
    • 権力と関与度のグリッド
      プロジェクトに関する権限レベル(権力)とプロジェクトへのの度合い(関与度)に基づいて、ステークホルダーを分類するモデル。
    • 関与度と影響度のグリッド
      プロジェクトヘの積極的参加の度合い(関与度)とプロジェクトの計画や実行の変更に影響する能力(影響度)に基づいて、ステークホルダーを分類するモデル。
    • セイリエンス・モデル
      ステークホルダーの分類を権力(自分の意志を通す力)、緊急性(直ちに対処する必要性)、正当性(参加の妥当性)に基づいて、ステークホルダーを分類するモデル。


  3. ステークホルダーを評価する
    上記の結果を「ステークホルダー登録簿」にまとめます。
    ステークホルダー登録簿には、以下の項目を記載します。
    • 識別情報
      氏名、所属組織での職位、所在地(勤務地)、プロジェクトにおける役割、連絡先情報
    • 評価情報
      主な要求事項、主な期待、プロジェクトに及ぼす可能性のある影響、利害関係が最大となるプロジェクト・フェーズ
    • ステークホルダー分類
      プロジェクトの内部か外部か。支持者か反対者か中立か。
    氏名 部署 役職 知識レベル 影響度 関心度 賛否 連絡先等の一覧表にまとめます。

ステークホルダー登録簿にまとめた情報をもとにして、各ステークホルダーに働きかける方法を計画します。


  [ 例題 ] 
  1. 平成30年度春期 問52  プロジェクト 工数
  2. 平成24年度春期 問53  工数
  3. 平成21年度春期 問53  プログラム開発
  4. 平成21年度春期 問62  全体計画
  5. 平成19年度秋期 問49  プロジェクト 工数
  6. 平成17年度春期 問46  チャート ガントチャート
  7. 平成16年度秋期 問56  プロジェクトの開発工数
  8. 平成13年度秋期 問74  全体計画立案
  9. 平成12年度春期 問67  チャート ガントチャート
  10. 平成12年度秋期 問73  チャート


     

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