開発技術 - 13.ソフトウェア開発管理技術 - 2.知的財産適用管理 - 4.技術的保護

Last Update : January 02 2021 16:00:34

     

a. 技術的保護

コピーガード
DVDやVHSなど映像メディアや、CDやMDなどの音楽メディア、その他、パソコンソフトやゲームソフトなど各種メディアにおける無断複製を防止するため、著作権者が自ら、その著作物が複製出来なくなるように処理すること。

CPRM(Content Protection for Recordable Media)・・・
コピーワンスのコンテンツを録画・再生する際に利用される著作権保護技術。1枚ごとに固有のIDを持つCPRM対応のDVDメディアを利用して、録画時に暗号化、再生時に復号化する仕組みになっている。そのため、コピーワンスのコンテンツを録画・再生するには、DVDメディアとレコーダーまたはプレイヤーの双方がCPRMに対応している必要がある。DVDで地上波デジタル放送を録画するときなどは、CPRM機能付のDVD-R等を購入する必要があります。
CPXMもあり、CPRMは暗号化キーの鍵長が56bitのアルゴリズムC2を採用するのに対し、CPXMでは同128bitのAESを採用し、HDコンテンツ、テレビ放送の録画などといったコンテンツを安全に保存できるようにしました。

AACS(Advanced Access Content System)・・・Blu-ray Discで使われている著作権保護の仕組み。「AACSキー」と呼ばれる暗号鍵を利用して著作権の保護を行っています。「AACSキー」は定期的に変更されています。
AACSでBDを暗号化する際には、3重の仕組みで暗号化されています。
BDの中身自体(動画そのもの)を「タイトルキー」という文字の羅列で暗号化します。
そして「タイトルキー」は、「メディアキー」と呼ばれるキーで暗号化します。
そして「メディアキー」は、「デバイスキー(AACSキー)」と呼ばれるキーで暗号化します。

CSS(Content Scramble System)・・・映像データにスクランブルをかけ、CSSデコーダを内蔵したプレーヤでしか再生できないようになっている。
CSSではマスター鍵、ディスク鍵、タイトル鍵という3種類の暗号鍵が用いられる。タイトル鍵はディスク内に記録されたタイトルごとに設定される鍵で、コンテンツの暗号化に使用される。ディスク鍵はディスクごとに設定される鍵で、そのディスクで使用されるタイトル鍵の暗号化に使用される。マスター鍵はDVD機器製造メーカーに個別に割り当てられる鍵で、これを使用してディスク鍵を暗号化し、ディスクの先頭に記録する。復号時にはDVD機器や再生ソフトが内蔵するマスター鍵でディスク鍵を復号し、ディスク鍵でタイトル鍵を復号してコンテンツのスクランブルを解除する。DVD-Videoでは、CSSと呼ばれる著作権保護機能となります。

DRM 】(Digital Rights Management)
デジタルデータとして表現されたコンテンツの著作権を保護し、その利用や複製を制御・制限する技術の総称。デジタル著作権管理。音声・映像ファイルにかけられる複製の制限技術などが有名だが、広義には画像ファイルの電子透かしなどもDRMに含まれる。

電子透かし
画像や動画、音声などのマルチメディアデータに、画質や音質には ほとんど影響を与えずに特定の情報を埋め込む技術のこと。著作権情報を埋め込むために利用されることが多い。

アクティベーション
機能を有効にすること、という意味を持つ用語で、主に「初期設定を済ませたサーバソフトウェアを起動する」意味、および「正規のライセンスを持っていることを証明する」意味の2通りの意味で用いられる。主に話題になるのは後者の意味で、他に「プロダクトアクティベーション」「ライセンス認証」などの単語もほぼ同じ意味をもつ。
ネットワーク回線を利用した認証システムで、主にこの用語が使われるときはインターネットや電話を利用し、そのユーザが持つライセンスが正規に取得されたものであるかどうかを認証するシステム。
アクティベーションもソフトウェアを使用したコピープロテクトの一種だが、シリアルIDはソフトウェアメーカーでは管理できず、すぐに出回ってしまうことが多いのに対し、アクティベーションで登録した情報はソフトウェアメーカーが管理できるため、より厳しい不正コピー対策を行うことができる。



     

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