a. 保守のタイプ及び形態
システム保守には、さまざまな形態がある。
- 日常点検
毎日行う点検のこと。点検項目をリスト化し、その項目に従って、毎日行う方法。
- 定期保守
定期的にシステムを点検すること。日常点検ではできないような、システムを停止して行うような保守は、日程を決め、利用者に周知して行う必要がある。
- 予防保守
比較的余裕のあるときに計画を立てて行う保守作業。障害の発生する可能性がある箇所で兆候がないかどうかをログや稼働状況などを見てチェックする。
不具合が発生する前に、未然に防ぐための作業を行う保守。
- オンサイト保守
スタッフが常駐して保守するのではなく、保守が必要なときのみ保守を依頼する方法。
- 遠隔保守
ネットワークで接続されているシステムで、現地に出かけなくとも、離れた場所から保守を行う方法。
- 事後保守
ソフトウェアやシステムに予期せぬ事態が発生した場合に行う保守です。障害が発生したら即座に対応する必要がある場合(緊急保守)には保守要員を常駐させます。
- ハードウェア保守
システムを安定稼働させるためには、ハードウェアの保守も必要になる。ハードウェア構成部品の不具合の発生時に対応する保守のことを言う。
【 保守契約 】
システムの保守を外部に依頼する場合は、保守の内容や要件を定義した保守要件に基づき、保守契約を結ぶ必要がある。
保守や保守契約を結ぶ場合、ソフトウェアのライフサイクルの評価も必要。システムを修正するコストと作り直すコストなどを考慮する。
保守は、システムの廃棄により終了する。