開発技術 - 12.システム開発技術 - 3.ソフトウェア要件定義

  1. ソフトウェア要件定義のタスク
    ソフトウェア要件定義では,ソフトウェア要件の確立,ソフトウェア要件の評価,ソフトウェア要件の共同レビューを実施することを理解する。
    【用語例】
    ソフトウェア構成品目
  2. ソフトウェア要件の確立
    ソフトウェア要件定義では,業務モデル,論理データモデルを作成して,システムを構成するソフトウェアに求められる機能,能力,インタフェースなどを決定し,ソフトウェア適格性要件を定めることを理解する。また,要件定義のための業務分析には,DFD,E‐R図,UMLなどの分析方法,表現方法を用いることを理解する。
    【用語例】
    インタフェース設計,セキュリティの実現方式,業務モデリング,帳票設計,伝票設計,データモデリング,保守性
  3. ソフトウェア要件の評価
    決定したソフトウェアの要件がシステム要件,システム方式に合致しているか,実現可能かなど,ソフトウェア要件を評価する際の基準を理解する。また,ソフトウェア要件定義書の作成後,システムの取得者及び供給者が共同でレビューを行うことを理解する。
    【用語例】
    レビュー参加者,レビュー方式
  4. 業務分析や要件定義に用いられる手法
    a. ヒアリング
    ソフトウェアに何が要求されているかを明らかにし,理解するためには,利用者からのヒアリングが有効であること,ヒアリング実施の手順,考え方を理解する。
    【用語例】
    ヒアリング計画,ヒアリング議事録

    b. ユースケース
    ユースケースは,一つの目標を達成するための利用者とシステムのやり取りを定義するために用いることを理解する。
    【用語例】
    アクタ

    c. プロトタイプ
    ソフトウェア要求分析において,外部仕様の有効性,仕様の漏れ,実現可能性などの評価を行い,手戻りを防ぐためにプロトタイプを作成することがあること,プロトタイピングの特徴を理解する。
    【用語例】
    プロトタイプ版評価

    d. DFD
    業務プロセスをデータの流れに着目して表現する場合に,DFDを使用することを理解する。
    【用語例】
    アクティビティ,データストア,データフロー,プロセス

    e. E-R図
    業務で扱う情報を抽象化し,実体(エンティティ)と実体間の関連(リレーションシップ)を表現する場合に,E-R図を使用することを理解する。
     
    f. UML
    オブジェクト指向設計の標準化された表記法としてUMLがあること,UMLで用いる図式の種類,特徴,UMLLを用いてシステムの仕組みを表現する基本的な方法を理解する。
    【用語例】
    ユースケース図,クラス図,操作,属性,ロール名,シーケンス図,コラボレーション図,ステートチャート図

    g. その他の手法
    その他,業務分析や要件定義に用いられる手法の特徴,表現方法を理解する。
    【用語例】
    コンテキストダイアグラム,決定表(デシジョンテーブル),ミニスペック


     

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