技術要素 - 10.ネットワーク - 5.ネットワーク応用 - 4.ネットワーク OS

Last Update : January 02 2021 16:00:28

     

a. ネットワーク OS

ネットワーク・オペレーティング・システム ( NOS :Networking Operating System )の略。LANに接続するクライアントとサーバーが連携して動作し、ネットワーク上の資源を有効利用するための制御プログラム。ファイルやプリンタなどの資源共有、アプリケーションからのアクセス制御、通信制御を行う通信プロトコル、ネットワークにつながるハードウエアの制御などといった機能を含む。
現在は、パソコンの OS 自体がネットワーク機能を装備するようになったので、「サーバーOS」と呼び、ネットワークOSという呼び方はしなくなった。

Netware
NetWareとは、Novell社のネットワークOS(ネットワーク管理ソフトウェア)。様々なOS上で動作する。ネットワークOSの草分け的存在で、ネットワーク機能の貧弱なMS-DOSに強力なネットワーク環境を提供したことからパソコンLAN市場に浸透し、一時は独占的なシェアを誇ったが、Windows NTのようなネットワーク管理機能を標準装備したOSの台頭によりその地位は相対的に低下している。
NetWareは、クライアントサーバモデルのシステムであり、サーバにはNetWare OSを、クライアント(MS-DOS、OS/2、Windowsなど)には専用のクライアントモジュール(NetWareクライアント)を導入して運用する。 ネットワーク層のプロトコルは、独自のIPX (Internetwork Packet eXchange)/SPX (Sequenced Packet eXchange) を用いるのが基本であるが、後にTCP/IPにも対応した。
アーキテクチャ的にはプリエンプションによるタイムロスが少ない、システムコールを介したラウンドロビンマルチタスクで動作している。またモジュールをカーネル空間に配置し、メモリ転送オーバーヘッドを最小にしている(例えばディスクから直接バッファにDMA転送を行い、メモリ間転送を行うことなく、クライアントにデータの読み書きを行わせる事ができる)。



     

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