技術要素 - 10.ネットワーク - 4.ネットワーク管理 - 4.仮想ネットワーク

Last Update : April 12 2021 22:25:36

     

a. 仮想的なネットワーク環境を作る技術

SDN 】(Software Defined Network)
ソフトウェアにより柔軟に定義することができる仮想的なネットワークを構築する技術全般のこと。
SDNを導入することで、ソフトウェア制御するだけで簡単かつ迅速にネットワーク構成を、大幅に変更することが可能になります。
ネットワーク制御を実現するのが「OpenFlow」と呼ばれる技術です。

OpenFlow技術
OpenFlow技術最大の特徴は、データ転送と経路制御という2つの機能を分離し、経路制御の「OpenFlowコントローラー」と、データ転送の「OpenFlowスイッチ」の2つで構成されます。そしてコントローラとスイッチがコミュニケーションをするための「OpenFlowプロトコル」からなります。

一般にコントローラはソフトウェアで実装され、スイッチはネットワーク機器としてハードウェアで実現されますが、スイッチはソフトウェアで実装することも可能です。例えば、「Open vSwitch」などがあります。

また、OpenFlowでは2つの方式で仮想ネットワークを実現することが可能です。

オーバーレイ方式:
仮想スイッチ間をVXLANやNVGRE等のトンネリング技術を使ってつなぐ方式です。これにより、既存の物理環境にあるネットワーク機器に対して大幅な設定変更を行うことなく、新規機器の導入やネットワーク設定の変更を行うことができます。

ポップバイポップ方式:
すべてのOpenFlowスイッチでデータの転送を制御する方式です。こうすることで、細かなデータ転送制御を行うことができます。大規模なクラウド事業者など、細かい制御を必要とする場合に適した方式です。

NFV 】(Network Functions Virtualization)
ネットワーク機器の機能を汎用サーバの仮想化基盤上でソフトウェア(仮想マシン)として実装する方式のことです。
NFVは「サーバ仮想化技術」をネットワーク機器に応用した技術であり、ルータ、スイッチ、ADC、Firewall などの専用機器を、汎用サーバ上の仮想化基盤の仮想マシンとして動作させることで、専用機器を代替します。NVFは、SDNを補完するような関係にあります。




     

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