技術要素 - 10.ネットワーク - 1.ネットワーク方式 - 4.交換方式

Last Update : January 02 2021 16:00:26

     

a. 交換方式

通信の端点間の接続を行うための方法
交換方式には回線交換とパケット交換が2つがある。

b. 回線交換方式

回線交換方式は通信を始める前に回線を確保してから情報の伝送をおこなう。 この代表的な例が電話である。 この方式では一度回線を確保してしまえば、会話が終わるまでその回線を独占できるので、会話が途中で途切れることはない。 しかし、データのように情報が間欠的に発生する場合、実際に情報が流れていないときにも回線を占有しているため、使用効率が非常に悪くなる。

c. パケット交換の仕組み

パケット交換方式は情報をパケットと呼ばれるかたまりに分割して送る。 このため、パケット単位で待ち合わせが可能となり、複数のユーザで回線を共有することができる。 この方式はデータのような間欠型通信に向いている。 しかし、一般にリアルタイムに回線を確保できる補償がないため、電話のように遅延時間に対する要求が厳しいメディアには向いていない。

ATM交換
音声や動画などさまざまな種類のデータを扱う通信方式。データは53バイトの固定長サイズ(セル)に分割して送受信される。あて先情報を持つセルは、ATM交換システムにより、受信先ごとに振り分けられて受信先に届く。仕組みとしてはパケット交換システムに似ている。
ATMは従来のパケット交換と回線交換技術の良いところを採り入れ、両方のサービスを統合する。送りたい情報を短い固定長ブロックに分割し、その先頭に宛先などを示すヘッダを付けて順次送り出す(これをセルと呼ぶ)。ATM交換機は、このヘッダの内容を参照して高速にセルを振り分けて受信先に届ける。
光ファイバーなどの高速通信回線を有効活用するために開発され、電話会社などが利用している。また、プロバイダーのバックボーン回線で利用されている。

VoIP
Voice over Internet Protocol の略。音声をIPパケットに変換し、インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術です。VoIPを使ったサービスには、IP電話があります。IP電話では、通信網にインターネットやLANを使用するので、伝送距離に関係なく通話料金を安くできます。



  [ 例題 ] 
  1. 平成20年度秋期 問52  パケット交換方式
  2. 平成10年度秋期 問48  パケット交換


     

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