【 関係データベース 】
1970年にE.F.Codd博士によって理論化されたモデルで、Excelのような行と列で構成された表形式でデータを管理しています。各列を「フィールド(属性)」と言い、各行にデータが格納されています。この1行を「レコード(タプル)」と言います。また、1レコードの各項目を「フィールド」と言います。
【 構造型データベース 】
「階層型(ツリー型)データベース」「網型(ネットワーク型)データベース」があります。この2個を「構造型データベース」と言います。
【 HDB ( Hierarchical Database :階層型データベース) 】
木のような構造で、各レコードは、ただ1つの親レコードを許されるタイプのモデルです。
階層型では、データを上から下へと見ていくために親データと子データという関係が発生する。
このような体系では、1つのデータを探す手順は1通りしか存在しない。これは、親データと子データが「1対多」の関係でしか存在しないためである
【 NDB ( Network Database 網型データベース) 】
各レコードが複数の親レコードをもつことが出来ます。全体として「網目」になっています。
ネットワーク型データモデルでは各レコードは任意の個数の親レコードと子レコードを持つことができ、ラティス構造を形成する。
【 OODB ( Object Oriented Database :オブジェクト指向データベース) 】
オブジェクト指向設計をデータベース設計に適用したモデルで、対象世界を、データとそのデータに対する操作を持つ「オブジェクト」の集まりとして定義します。
【 ハイパテキストデータベース 】
従来の構造型データベースや関係データベースでは表現できない複雑なデータ構造を処理することができる。
データの中で意味のあるテキスト同士をリンクによって、関係づけて整理されたデータベース
【 マルチメディアデータベース 】
・文字や数値に加えて画像、音声などのマルチメディアデータを扱うことができる。
・ユーザーに対してメディアのデータ構造を意識させることなく、統一させたユーザーインタフェースを提供するために、オブジェクト指向のアプローチを取ることが多い。
・複雑で巨大なデータ構造が扱える。DBMS自身がデータ構造を定義し、その構造に沿って検索や部分変更が行える。
・データの時間的な操作・検索に対応できる。
【 XMLデータベース 】
XMLを扱うための機能を持つデータベースである。 狭義ではXMLのツリー構造をそのままデータ構造として持つ物を言うが、実際は伝統的な関係データベースにXMLを格納するものや、単にテキストファイルとしてXMLを格納するものなど様々である。現在ではXPath、XQueryで検索するデータベースをXMLデータベースと呼ぶことが多い。 今日では狭義のXMLDBは特にネイティブXMLデータベースと呼ばれる。Oracle Database、IBM DB2、Microsoft SQL Server などの関係データベースでもXPath、XQueryで検索するXMLデータベース機能を実装している。
【 スキーマ 】
スキーマ( schema )とは、データベースでのファイルデータの構造やデータベースを操作する時の規則や表現法を定義したものを指す。
スキーマは外部スキーマ、概念スキーマ、内部スキーマの 3 層構造となっており、データファイルとプログラムファイルを分ける様になっている。3層スキーマという。
抽象的な形式でビジネスや情報システムやデータベース管理システム (DBMS) でのデータの表現方法をモデル化したものである。
データベースを扱ううえで、データをどのような構造で格納し、どのように操作するかを考えなければならない。これらを定めた枠組みをデータモデルという。
データモデルに関して、DBMS非依存の「概念データモデル」、DBMS依存の「論理データモデル」、そしてデータベースそのものの内部構造を指す「物理データモデル」の3つの区分に分かれます。
なお、データモデルを組み立てる行為のことをデータモデリングといいます。
また、論理データモデルには、複数のモデルがある。
関係データモデルは、行と列からなる表形式で表現される。表と表はリレーションシップで関連付けられる。
【 定義域 】
ある属性を共通にもつ、同じ種類に属するものの集まりのこと。属性が取り得る値のこと。ドメインとも呼ばれる。
属性にドメインを設定することで、データベースの一貫性を保つことができる。
郵便番号のドメイン・・・3桁の数字 - 4桁の数字
単価のドメイン・・・0~100000の整数
メールアドレスのドメイン・・・英数字@英数字.英数字
【 主キー 】(Primary Key)
関係データベースでは、一つの表にまったく同じ値を持つ行が複数存在できない。そのため、データベースの中から、特定の行を指定するための項目を主キーと呼ぶ。
主キーは、単独の列の場合もあるが、複数の列を組み合わせて、主キーとする場合もある。これを複合キーと呼ぶ。
【 外部キー 】(Foreign Key)
別の表と関連付けるためのキーを外部キーと呼ぶ。
【 ビュー 】
表の一部を取り出したり、複数の表を組み合わせて作成された仮想的な表のこと。
直接的に表からデータを取り出すのではなく、仮想表であるビューを通して間接的に取り扱うことができる。
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