技術要素 - 8.マルチメディア - 1.マルチメディア技術 - 2.音声処理

Last Update : January 02 2021 16:00:24

     

a. 音声処理

MIDI( Musical Instrument Digital Interface )
電子楽器の演奏データを機器間で転送するための世界共通規格。
MIDIデータは小節・拍といった時間概念を持っており、そのスケール上のどのタイミングでどのキーをどの位の強さ、長さで押したかというノート(音符)情報を記録できる。つまりMIDIデータとは電子楽器にとっての楽譜ということができる。 この他、各パートの音色選択やボリュームやパン(左右の定位)の情報、リバーヴやコーラスといったエフェクトの度合いなど、楽器のコントロールに関する様々な情報を取り扱う。 これにより、ひとつの鍵盤で複数の電子楽器(以下MIDI音源と呼ぶ)を同時に演奏したり、パソコンなどからMIDIデータを再生することによって、MIDI音源を演奏することができる。
MIDIデータとは演奏情報であり、音そのものではないということ。つまり、MIDIデータだけでは音は鳴らず、それを受けて演奏するシンセサイザーがあって初めて音楽として再生できる。

WAV ( Waveform Audio Format )
Windows 標準の音声ファイル形式。圧縮方式については規定していないが、PCM 方式(無圧縮)や ADPCM 方式(圧縮)などに対応している。ADPCM 方式は、PCM 方式を修正した方式であり、PCM 方式では 16 ビット必要なデータを、音質を落とさずに 12 ビット程度まで圧縮可能である。

MP3( MPEG Audio Layer-3 )
MPEG1 の音声を扱っている部分を抜き出した圧縮方式。非可逆圧縮方式であるが、CD 並の音質を維持可能。

PCM ( Pulse Code Modulation パルス符号変調)
音声などのアナログ信号をデジタルデータに変換する方式の一つ。信号を一定時間ごとに標本化(サンプリング)し、定められたビット数の整数値に量子化して記録する。記録されたデジタルデータの品質は、1秒間に何回数値化するか(サンプリング周波数)と、データを何ビットの数値で表現するか(量子化ビット数)で決まる。音楽CD(CD-DA)はPCM方式を利用しており、サンプリング周波数44.1kHz(1秒間に44100回の数値化)、量子化16ビット(0~65535の65536段階で音声データを表現)である。


  [ 例題 ] 
  1. 平成10年度春期 問41  変調方式


     

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