コンピュータシステム - 4.システム構成要素 - 1.システムの構成 - 7.信頼性設計

Last Update : April 14 2021 13:56:26

     

a. フォールトトレラント

フォールトトレラントとは、障害に対してどのようにシステムを設計しておくかという基準

  • フォールトトレランス
    障害が発生しても、システムを維持しようとする技術。耐故障技術
    デュプレックスシステムやデュアルシステムのような、システムを構成する装置を多重化(冗長化)することで信頼性を高め、障害が起こってもシステムを停止せずに稼働し続けること
  • フォールトアポイダンス
    障害を発生させないように、事前に処置を講じること。
    システムを構成する部品の信頼性を高めて、故障を発生させないようにすること。
  • フェールセーフ
    故障が発生しても、安全側に誘導する技術。
  • フェールソフト
    故障が発生した部分を切り離し、性能が劣化してもシステム全体は処理を続行する技術。
  • フールプルーフ
    不特定多数の使用者がいるプログラムで意図しない使用をされても故障しないように工夫すること。
    誤った使い方をしても、安全にしておくことを言う。

アクティブ-スタンバイ構成
同じシステムを複数用意して耐障害性を高めたシステムで、片方を通常運用し、もう片方を待機状態にして、通常運用のシステムが障害時に、速やかに待機系のシステムを動かし、切り替えて処理を引き継ぐ方式。
アクティブ/パッシブ構成ともいう。

アクティブ-アクティブ構成
同じシステムを複数用意して耐障害性を高めたシステムで、両方とも通常運用し、障害時に障害が起こった方を切り離し処理を継続できるようにしている方式。


  [ 例題 ] 
  1. 平成30年度春期 問13  フォールトトレラントシステム
  2. 平成28年度秋期 問46  フールプルーフ
  3. 平成26年度春期 問15  フェールセーフ
  4. 平成24年度春期 問16  フォールトトレラントシステム
  5. 平成24年度秋期 問45  フールプルーフ
  6. 平成23年度春期 問17  フールプルーフ
  7. 平成23年度秋期 問17  フェールソフト
  8. 平成21年度春期 問15  フォールトトレラント
  9. 平成18年度春期 問33  フェールセーフ
  10. 平成18年度秋期 問34  フェールセーフ


     

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