経営戦略 - 21.ビジネスインダストリ - 5.産業機器 - 1.産業機器

Last Update : April 23 2021 10:51:38

     

a. 産業機器の特徴と動向

産業すなわち生産分野で使用される機器が産業機械である。産業用ロボットや工場設備機器・エレベータなどさまざまな産業分野で使われている。

産業機器では、製品やサービスの品質を高めるため、組み込みシステムによる細かな計測・分析・制御が行われる。また、自動化のためにもコンピュータが組み込まれる。


b. 産業機器の例

産業機器の例としては、産業用ロボット、自動倉庫、自動販売機、ATM ( Automated Teller Machine :現金自動預払機)、医療機器、患者モニタリング装置、空調制御装置などがある。

M2M 】(Machine to Machine)
機器同士が直接ネットワークで接続し、相互に情報交換をしてさまざまな制御を自動的に行う仕組み

スマートファクトリー
センサや設備を含めた工場内のあらゆる機器をネットワークに接続し。FA機器の稼働状況を把握・蓄積し、各FA機器を効率的に稼働させることで、最大の利益を産み出す工場を実現します。

インダストリー4.0
製造業におけるオートメーション化およびデータ化・コンピュータ化を目指す、技術的コンセプトに付けられた名称である。
「第4次産業革命」を起こす取り組みとしており、そのコンセプトは「スマートファクトリー」(考える工場)です。
人間、機械、その他の企業資源が互いに通信することで、各製品がいつ製造されたか、そしてどこに納品されるべきかといった情報を共有し、製造プロセスをより円滑なものにすること、さらに既存のバリューチェーンの変革や新たなビジネスモデルの構築をもたらすことを目的としている。


c. 自動車制御システムの特徴と動向

今までの自動車の制御は、機械的な制御から、電子的な制御に切り替わっていったが、それは、自動車に取り付けられたセンサーやコンピュータによって制御されてきた。自動車単体で閉じた制御である。
これから、自動運転技術などで自動車の制御がますます重要になってくるが、今までの個々の自動車単体で閉じた制御では、限界がある。地図情報や天候、道路情報など、外からの情報を取り入れ、自動車の制御に役立てる必要がある。
そのためには自動車をネットワークにつなげて必要な情報のやりとりが必要になる。

コネクテッドカー
ICT端末としての機能を有する自動車のことであり、車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータをセンサーにより取得し、ネットワークを介して集積・分析することで、自動車を安全に快適に運転できるようにすること。

自動運転
自動運転とは、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できること。
自動運転レベルは、人(運転手)と車(システム)が担う運転動作の比率や技術到達度、走行可能エリアの限定度合いなどによって、レベル0からレベル5の6段階に分類されている。

  • レベル0
  • レベル1 運転支援
  • レベル2 部分自動運転
  • レベル3 条件付自動運転
  • レベル4 高度自動運転
  • レベル5 完全自動運転



     

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