経営戦略 - 21.ビジネスインダストリ - 2.エンジニアリングシステム - 3.生産システム

Last Update : January 02 2021 16:00:49

     

a. 生産システム

CAP 】( Computer Aided Planning )
コンピュータ計画支援ともいう。製品の生産計画をコンピューターでシミュレートして最適解を得る。 生産計画に基づいて、作業の日程や使用する機械の割り当てなどをシステムを使って行うもの

CAPP 】( Computer Aided Process Planning )
コンピュータ工程設計支援ともいう。効率的な生産工程の設計を支援するシステムのこと。 CAD によって作成した部品の形状をもとに、部品の加工手順や加工機械を決定し、加工時間を算出したりすることができるシステム。

MRP 】(Material Requirements Planning )(資材所要量計画)
生産計画に従い、部品表や在庫データを用いて資材の所要量を算出すること

  1. 生産計画を立てる。
  2. 部品表を使って資材の総使用量を計算する。
    部品別、週別の総使用量です。
  3. 在庫を引き当てて正味の所要量を計算する。
    必要な部品の量です。
  4. ロットまとめを行い、資材のリードタイムを前倒しする。
    必要であれば、発注済のデータを差し引きする。
    発注データを作成する。

つまり、計画に応じて生産して行きます。
短所として、後工程にトラブルが発生して作業が出来ない場合、 それでも計画しているので、前工程は、物を作ってしまいます。
計画主導です。
後工程にトラブルがあると、前工程で作成した在庫が増えてしまいます。
この短所を補うために考えられたのがJITです。

FMS 】( Flexible Manufacturing System )
生産設備全体をコンピュータで管理し、少量多品種の生産に柔軟に対応し、生産を効率的に行うシステム。 一定の制限の中で、生産品種を変更できる能力を有したシステムで、品種毎の生産量の変更にも柔軟に対応できる。

FMC 】( Flexible Manufacturing Cell )
多機能工作機械に分類される工作機械で、無人運転に近い状態で多種類の工作物の長時間加工が可能な数値制御多機能工作機械のことです。FMCは、自動供給、着脱装置などを備えることにより長時間の無人運転に近い状態での加工が可能になります。
機械加工や組み立てにおける工場自動化のシステムで、NC(数値制御)工作機械と産業用ロボット、無人搬送車などを組み合わせたもの。

生産性指標
生産現場の効率や製品の経済性を把握するために、さまざまな生産性指標が使われる。

  • 工数消化率
    単に消化率とも言う。実際に発生した作業時間(実績工数)を予定されていた計画工数で割った数値。 工数消化率が高いほど生産性が低く、工数消化率が低いほど生産性が高いと言われる。 しかし、100%から数値の乖離があまり大きいと、工程設計の甘さや現場作業に異常があると考えられる。
    工数消化率=実績工数/計画工数
    工数とは、作業者一人当たりの作業時間と作業者数の積のこと
  • 操業度
    操業度は、工場の機械の運転時間や直接の作業時間などの作業をする時間のこと。
    生産・販売などに関する規模や能力の最大値に対する、実際の利用割合のこと。これらの能力が一定(増強などがない状態)とした場合の利用度をいう。 もともとは製造業の生産設備の利用度をいったが、現在では生産数量、生産金額、販売金額、作業時間、設備装置の運転時間などを尺度とすることもある。 操業度=実際の生産量/標準生産量
  • 操業率
    実際に設備が稼動した時間を就業時間で割ったもの。就業時間ではなく、1日24時間を母数にすることもある。
    操業率=稼働時間/就業時間




     

www.it-shikaku.jp