システム戦略 - 17.システム戦略 - 2.業務プロセス - 1.業務プロセスの改善と問題解決

Last Update : April 22 2021 11:40:33

     

a. 業務プロセスの改善と問題解決

BPR 】 ( Business Process Reengineering )
BPRは、業務の本来の目的に向かって、既存の組織や制度を抜本的に見直し、プロセスの視点で、職務、業務フロー、管理機構、情報システムをデザインしなおす(リエンジニアリング)という考え方です。

BPMS 】 ( Business Process Management System )
BPMとは、企業戦略を効果的に実現するために全体最適指向で継続的にビジネスプロセスを改善することであり、EAはBPMを効果的に実現するためのツールとして位置づけられる。BPMで行われていることは、EAの中でもビジネスアーキテクチャ(BA)に相当する部分を中心した実践であると考えられる。ビジネスアーキテクチャにはビジネスプロセス以外のビジネスに関わる要素が含まれる場合もあるが、その中核的な要素はビジネスプロセスの最適化である。 BPMはビジネスプロセスの実装を伴うので、一部アプリケーションアーキテクチャ(AA)にも関与するが、こちらはやや限定的である。そのため、BPM への取り組みは、BAを中心としたEAを実践するための一つのアプローチだと考えることができる。

BPO 】( Business Process Outsourcing )
BPOとは、企業活動における業務プロセスの一部を一括して専門業者に外部委託することです。対象の業務プロセスについて企画・設計から実施までを外部委託するため、アウトソーシングの中でも、外部委託先の自由度が高いことが特徴です。自社よりも優れた専門性を有する外部企業によるBPOを活用することで、企業は、経営資源のコア業務への集中やコスト削減、固定費の変動費化のみならず、より優れた業務品質を実現し、顧客への提供価値を高めることが可能となります。

ワークフローシステム
定型的な業務の流れをシステム上で実行、管理し、全体としての業務効率向上を目的とした業務プロセスの管理手法。
ワークフロー管理を進めることにより、トータルの処理時間の短縮や工数削減といった業務処理、管理の効率化が進む。また、ワークフロー管理にはそもそも業務プロセスの把握、整理が必要なので、リエンジニアリングにも結びつく。
「ワークフローシステム」とは、業務の流れを図示したり、ルール化を行ったりすることで、ネットワーク上で効率よく業務が流れるようにする仕組みを指します。ミスの軽減や確認といった効果が望め、業務の効率化に役立ちます。

SFA 】( sales force automation )
SFAは、パソコンや携帯電話、PDA等の最新の情報・通信機器を活用して、営業生産性を向上させる営業支援ツールです。
IT技術を用いて営業部隊の生産性向上、効率化を進めること。またそれを実現するための情報システムを指す。

JIT 】 ( Just In Time :ジャストインタイム)
「つくりすぎの無駄」を省くため、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」調達、生産、供給することを基本コンセプトとした生産システムです。

オフショア (オフショアリング)
コスト削減などを目的に、企業が自社の業務の一部分や全部を海外に委託・移管することをいう。
海外の企業に委託する(オフショア・アウトソーシング)場合と、海外に現地法人を設立し、現地で人材を採用し業務を移管する場合がある。
近年オフショアが注目を浴び、企業が積極的に活用している背景には、インターネットの普及を背景に通信コストの低下や、業務委託先との時差を活用することによるロスタイムの削減等による業務効率の向上があげられる。

RPA 】(Robotic Process Automation)
業務処理の自動化を行うソフトウェア型ロボットのこと。ホワイトワーカーのための産業用ロボットとも言える。
ホワイトカラーがPCで行っているが手間のかかっている定型的な事務処理を自動化ツールなどを使って、手順通りに自動実行する仕組み。
業務を代行・自動化するソフトウェア型ロボット自体のことを、「デジタルレイバー・デジタルワーカー(仮想知的労働者)」などと擬人化して呼ぶこともある。




     

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