サービスマネジメント - 16.システム監査 - 1.システム監査 - 6.システム監査の報告とフォローアップ

Last Update : April 22 2021 10:32:43

     

a. システム監査の報告とフォローアップ

監査報告書作成
予備調査、本調査で集めた監査証拠を確認・分析・評価して、「システム監査報告書」の原案を作成します。監査報告書には、監査の実施状況、監査個別計画で設定した監査テーマについての「評価」「改善事項」(改善が必要な事項)とそれに対する「改善案」を記述します。

  1. 導入区分(実施した監査の対象などを記載する)
    ・監査の対象
    ・監査業務の目的
  2. 概要区分(実施した監査の内容などを記載する)
    ・作業期間
    ・実施した監査業務の内容、範囲
    ・監査業務の限界
  3. 意見区分(保証意見または助言意見を記載する)
    ・発見事項(結果)
    ・監査証跡
    ・結論
    ・提案
  4. 特記区分(必要に応じてそのほか特記すべき事項を記載する)
    ・監査人が有する留保事項
    ・その他特記事項

保証意見
情報システムの信頼性や安全性、効率性について一定の保証を与える。

助言意見
指摘事項・改善事項のこと。

指摘事項
システム監査人が自らの判断基準に基づき指摘した問題点

改善事項
指摘事項のうち、システム監査人が改善を必要と判断した事項

改善勧告
改善事項を緊急性を要する事項(緊急改善)とその他の事項(通常改善)に分けて整理した勧告

システム監査人は、監査報告書において改善提案(改善事項や改善勧告)を行った場合は、監査終了後、指摘した改善事項が適切な時期に適切に実施されているか確認(フォローアップ)する必要がある。
改善提案への対応状況に関して、具体的な改善方法やその実施体制と責任者、進捗状況や今後のスケジュールを記載した改善計画書を監査部門や改善責任部門から受け取り、改善状況をモニタリングする必要がある。


  [ 例題 ] 
  1. 平成29年度秋期 問58  システム監査
  2. 平成29年度秋期 問60  監査調書
  3. 平成25年度春期 問57  監査調書
  4. 平成22年度秋期 問58  システム監査


     

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