システムの最上位レベルでの方式確立
a. システム方式設計の目的
システム方式設計では,すべてのシステム要件をハードウェア,ソフトウェア,手作業に振り分け,それらを実現するために必要なシステムの構成を決定すること,システム要求仕様が実現できるか,リスクなどを考慮した選択肢の提案は可能か,効率的な運用及び保守ができるかなど,システム方式を選択する際に考慮すべき点を理解する。
b. ハードウェア・ソフトウェア・手作業の機能分割
ハードウェア,ソフトウェア,手作業の機能分割を,業務効率,作業負荷,作業コストなどの観点から検討し,決定することのあらましを理解する。
【用語例】
利用者作業範囲
c. ハードウェア方式設計
信頼性や性能要件に基づいて,冗長化やフォールトトレラント設計,サーバの機能配分,信頼性配分などを検討し,ハードウェア構成を決定することのあらましを理解する。
d. ソフトウェア方式設計
システムの供給者が自社ですべて開発するか,ソフトウェアパッケージなどを利用するかなどの方針,使用するミドルウェアの選択などを検討し,ソフトウェア構成を決定することのあらましを理解する。
e. システム処理方式設計
業務に応じた集中処理,分散処理の選択,Webシステム,クライアントサーバシステムなど,システムの処理方式を検討し,決定することのあらましを理解する。