インターネット標準の技術を利用して構築された企業・社内ネットワークのこと。TCP/IP通信プロトコルなどのインターネットで標準となっている技術は多くの企業が対応製品を出荷しており、安価に機器やソフトウェアを利用することができる。またWWWブラウザや電子メールクライアントなどインターネットで使いなれたアプリケーションソフトをそのまま流用することができ、インターネットとの操作性の統合や、インターネットと連携したアプリケーションの構築などが容易に行える。
ただし、インターネットではセキュリティに問題が多くあるので、社内間でセキュリティを考慮した通信を行う場合、相手先固定接続などを利用し、VPNを構築して通信上のセキュリティを高める。
相手固定接続とは、パケット通信網やフレームリレー網、ATM網などで、接続先の端末をあらかじめ固定しておく通信方法のこと。通信先のアドレスが決まっているため、パケットごとに通信先を指定する必要がない。パケット網を専用線のように使うことができるため、認証を確実に実行することができ、セキュリティを確保した安全な広域プライベートネットワーク(VPN)を構築することができる。