技術要素 - 7.ヒューマンインタフェース - 2.インタフェース設計 - 6.ユーザビリティ評価

Last Update : April 12 2021 22:26:39

     

a. ユーザビリティ評価

製品やシステムの使いやすさにおける問題点を発見することを目的とした評価です。
使いにくさ、分かりにくさを経験したユーザーは、その企業に対する信頼感を失っていきます。 ユーザビリティ評価により、ユーザーにとって使いやすく分かりやすい製品やシステムを提供することで、 ユーザーの満足度を高めることが重要です。

ユービリティ評価手法は定量的手法と定性的手法に大きく分けることができます。定量的手法は複数のインタフェースを比較する場合に用いられます。定性的手法は、個々のインタフェースの具体的な問題点を発見するために用いられます。ユーザーインタフェース開発プロセスでは、問題点の発見と改善を重視するので、定性的手法を多く用います。代表的な定性的手法としては、下記で説明する「ヒューリスティック評価」「ユーザーテスト」が挙げられます。

  • 定量的手法
    アンケート調査
  • 定性的手法
    ヒューリスティック評価
    ユーザビリティテスト

ヒューリスティック評価
ヒューリスティックとは「経験則」という意味です。専門家による知見に基づいて、使いやすさの観点からチェックを行い、抽出された問題点とその改善案について指摘を行なう評価手法です。
ユーザビリティテストと比べて評価範囲は柔軟に対応でき、評価期間が短く、比較的コストがかからないことが特長です。

一般に、ヒューリスティック評価をおこなうために必要な技術を身に付けた数人のスペシャリストが、ガイドラインに基づき、それぞれ個別に評価作業を進めていきます。その後それぞれのスペシャリストによる評価結果をまとめ、ユーザビリティ問題修正の優先度が決定されます。ユーザビリティの問題点を発見する上で効果的な手法です。

ユーザビリティテスト
ユーザーにタスクを実行させ、その際の行動や発話から問題点を知る評価手法です。ユーザビリティテストはリアルなユーザー行動を観察する方法で、狭く深く評価します。比較的、期間やコストがかかります。
状況と目的を設定してユーザーに製品の実物やプロトタイプを利用してもらい、そこで観察された行動や発話から、UIのどこにどんな問題があり、その問題が起きた原因を分析します。



     

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