コンピュータシステム - 5.ソフトウェア - 3.ファイルシステム - 2.ファイルシステムの種類と特徴

Last Update : January 02 2021 16:00:21

     

a. ファイルシステムの種類

ファイルシステムとは、記録媒体の中でファイルを管理する仕組み

FAT 】(File Allocation Table)
MS-DOSやWindowsなど、Microsoft社製のOSで利用されるファイルシステム。単に「FAT」という表現を使う場合はFAT16を指すのがふつう。フロッピーディスクやハードディスクの中に記憶されるデータの管理を行なう。ハードディスク(ボリューム)をクラスタという単位に分割しそのクラスタごとにデータを保存する。Windows 3.1などで使われていたFAT16では、ディスクを2の16乗(=65536)個の小さな単位(クラスタ)に分割して管理していた。 2GBを超えるサイズのハードディスクでは必ず複数のパーティション(ボリューム)に分割して使わなければならないといった制限が出てきたため、Windows 95 OSR2では、FAT32と呼ばれる新しい方式がサポートされた。 FAT32ではディスクを2の32乗(=約42億)の小さな単位に分割して管理するため、FAT16と比べてハードディスクを効率よく利用できるようになった。

NTFS 】(NT File System)
Microsoft社のOSであるWindows NT/2000/XPで使われるファイルシステム。NTFSは複数ユーザがアクセスするサーバでの運用を念頭において設計されているため、MS-DOSやWindows 95などのFAT/FAT32ファイルシステムにはない、アカウントごとのアクセス権設定機能を持つ。また、Windows 2000以降で使われているNTFS(NTFS 5とかNTFS 2000と呼ばれているもの)はジャーナリングファイルシステムとしての機能を持つようになり、突然の停電などに見舞われた時にデータが失われる可能性が低くなっている。また、Windows 2000のNTFSではファイルシステムレベルでの暗号化なども可能になっている。

HFS 】( Hierarchical File System )
Mac OSにおけるファイルシステムのひとつである。日本ではしばしば「Mac OS 標準フォーマット」ともいう。 HFSは主データ(データフォークと呼ばれる)の他にリソースフォークというメタ情報を持つことで知られている。また大文字と小文字の区別をしない。



     

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